日本メディアの特徴、新聞社がテレビ局を設立して支配する典型が読売新聞グループである。日本テレビホールディングスは、読売新聞グループ本社による直接出資と読売新聞東京本社と讀賣テレビ放送を通じて出資を受けている。
2012年10月に認定持株会社、日本テレビホールディングスを設立し、ネットワーク再編を進めている。日本テレビをキーとするNNN:ニッポン・ニュース・ネットワークは全国30のテレビ局で構成されている。
そのうち支配下にあるテレビ局・認定持株会社の関係会社は18社あり、連結子会社1社(日本テレビ放送網)と持分法適用関連会社5社を含んでいる。各局への出資は、認定放送持株会社である日本テレビホールディングスと読売新聞グループ本社、讀賣テレビ放送、日本テレビ小鳩文化事業団、読売光と愛の事業団により行われている。グループの議決権合計で、支配の基準である3分の1を超えるテレビ局は14社ある。
支配下にないテレビ局は12社あり、1960年前後に設立されたラジオ・テレビ兼営の9社とクロス局3社である。
そのうち競合する新聞事業の関係から8社は距離をおいていると思われる。
青森放送・東奥日報、秋田放送・秋田魁新報、山形放送・山形新聞、山梨放送・山梨日日新聞、四国放送・徳島新聞社、南海放送・愛媛新聞社、以上8社が該当する。
今後の展開はどうか?
5Gに向けた携帯電話の関係では、2006年2月9日にNTTドコモと業務提携契約を結んでいる。インターネット放送ではHULU(フールー)を運営するHJホールディングスを2014年4月に買収し、今年の3月末には200万加入を突破したと公表している。
読売新聞グループは日本テレビホールディングスを中心に強固な結束を維持し、日本の主要ブロックである東京、名古屋、大阪、福岡、札幌、仙台、広島、全てを押さえている。