情報工房zukayer

じょうほうこうぼうズカイヤー 。Shimoda Yuji 元企業の戦略企画担当。メディアの動向と軍事情報ネットワークを研究中。

沖縄メディアの今とこれから

沖縄のメディアがよく話題になるが、それぞれの社が持つ特徴や個性を理解して微妙な違いを知ることが大切だ。これから参院選、知事選があり、言論環境が大きく変化せざるを得ないからだ。

 2大紙の一つである「沖縄タイムス」は戦後の1948年に創刊された。那覇市久茂地のタイムスビルには朝日新聞那覇総局がある。つまり、朝日新聞と仲良しだ。このビルは2012年に国場組、金秀建設、大島組、屋部土建が施工した。1954年の「琉球放送」の設立にも関わり9,99%の筆頭株主である。1960年にはTBS系となるテレビ放送も開始した。1995年に朝日新聞グループが「琉球朝日放送」を立ち上げる際、旧郵政省に設備共用を認めてもらい同一場所で免許を受けた。琉球朝日放送には、琉球放送が8%、沖縄タイムスが6.97%出資している。

 もう一方の琉球新報は創刊1893年・明治26年の老舗だ。那覇市泉崎の琉球新報ビルには毎日新聞西日本新聞那覇支局がある。要するに毎日新聞のお友達だ。このビルは2018年に金秀建設、大米建設(前衆議院議員下地幹郎の縁戚)、仲本工業が施工したが、沖縄の有力企業である国場組(衆議院議員 國場 幸之助の縁戚)がパージされ問題となっていた。1960年「ラジオ沖縄」の開局に関わり、6.41%出資。かつて「オール沖縄」のメイン企業だった金秀本社が29.3%の筆頭株主である。

 1959年開局したフジテレビ系列の「沖縄テレビ放送」はフジメディアが30.2%の筆頭株主である。本社のある国和プラザビルには産経新聞那覇支局を置いている。

朝日、毎日以外の日経、日テレ 、読売、共同は久茂地セントラルビルに支局を置いている。時事通信だけ那覇市泉崎に支局を置いている。

 ウクライナ戦争、台湾危機、参院選、県知事選を経て、沖縄メディアのトップである新報、タイムスがどう変化するのか、よく見ておこう。

朝日と仲良しの沖タイと毎日と友達の新報にどんな違いが拡がるのか面白い。

沖縄メディア220420